映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』は、前作の大ヒットを受けて制作された実写化第2弾。だけど公開当時からSNSでは「最高!」と「ひどい!」の両極端な感想が飛び交いました。
ギャグが増えたのにテンポが悪い?原作再現がうまいのに違和感?──そんな複雑な評価の理由を、最新レビューやファンのリアルな声をもとに徹底解説していきます。
福田雄一監督のコメディセンス、小栗旬・菅田将暉・吉沢亮らキャスト陣の魅力、そして「詰め込みすぎ」と言われた構成の裏側まで。“ひどい”の真相を笑いと本音で掘り下げます。
- ✔ 映画『銀魂2 実写版』が「ひどい」と言われる具体的な理由と、批判が集中したポイント
- ✔ テンポ・ギャグ・原作改変など、原作ファンが違和感を覚えた要素の正体
- ✔ 一方で「面白い」「前作より良い」と高評価された理由と支持された魅力
- ✔ 実写版ならではの演出やキャストの評価が、賛否を分けた背景
- ✔ 『銀魂2』をどんな視点で観ると楽しみやすいのか、そのヒント
映画『銀魂2 実写版』は本当にひどい?最も多かった批判の理由
映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』は、シリーズとして多くのファンを持つ作品ですが、公開当時から賛否が真っ二つに分かれました。
中でも「ひどい」と言われた理由には、テンポの乱れ、シリアスとギャグのバランス、そして原作改変の違和感などが挙げられます。
この記事では、その「ひどい」と言われた具体的な理由を掘り下げて、なぜ観る人によって評価がこんなにも違うのかを探っていきます。
① テンポが悪く、シーンが詰め込みすぎ
映画の上映時間は約135分。このボリュームの中に「将軍接待篇」と「真選組動乱篇」を両方入れているから、シーン転換がかなり多いんですよね。
レビューでは「話が飛びすぎて落ち着かない」「盛り上がる前にカットされる」との声も多く、構成の詰め込みすぎが指摘されています。
ギャグ・アクション・シリアスを全部詰め込んだ結果、テンポが乱れたというのが正直なところ。
② シリアスシーンにギャグを挟みすぎて集中できない
原作ではシリアス展開になるとギャグが減る構成ですが、今作ではシリアスの中盤でもギャグが突っ込まれるという構成になっています。
将軍の温泉リポートやアライグマバスのシーンなど、笑えるけど「今それ入れる!?」と感じた人も多かった様子。
結果的に感情の流れが途切れて、「泣きたいのに笑っちゃう」みたいな不思議なテンションになるんですよね。
③ 原作改変(チップ設定など)に違和感を覚えるファンが多い
特に話題になったのが土方の人格変化の原因が“妖刀”から“チップ”に変わった設定。
原作ファンからは「妖刀の方がロマンがある」「チップだとSFっぽくて世界観が違う」と違和感を持たれるケースが目立ちました。
細部の改変が作品全体のトーンを変えてしまったと感じた人が、「ひどい」と評価する理由の一つになっています。
一方で「面白い!」と評価されたポイント
一方で『銀魂2 実写版』を絶賛する声も多くありました。
「笑いが止まらない」「アクションが最高」「キャストが完璧」といった評価がSNSでも拡散され、むしろ前作より好きという意見も。
つまり、「ひどい」と感じるか「最高」と感じるかは、何を求めて観るかによって全然変わる映画なんです。
① ギャグの量とテンポ感が前作より向上
前作の『銀魂』ではシリアスがメインだったのに対し、今作はギャグ重視の構成にシフト。
冒頭の「BGオンリー」シーンから福田雄一監督の持ち味が炸裂し、観客の笑いを誘いました。
「将軍かよォォォ!」の連発や桂の女装ラップなど、もはやライブ感すらある勢いです。
② 小栗旬・菅田将暉・吉沢亮らキャスト陣の演技が圧倒的
特に注目されたのが、小栗旬さん演じる銀時のユルいけど芯のあるキャラ。
菅田将暉のツッコミもキレが増していて、新八の存在感がかなりアップしています。
そして吉沢亮の沖田は「実写でも完璧」と言われるほど。アクションと表情の両立が素晴らしい。
③ アクションシーンのクオリティが格段に上がった
今作はアクションの見せ方が大幅に改善されています。
特に銀時 vs 万斉の戦闘は、カメラワークも迫力満点で「前作の弱点を完全に克服した」と高評価。
土方と伊東の戦いではスローモーションを多用し、緊張感と美しさが融合した名シーンとなりました。
原作「真選組動乱篇」「将軍接待篇」との比較で見える“違和感”
『銀魂2』は原作ファンにとって嬉しいエピソード詰め合わせでしたが、その分「違和感を感じた」という声も少なくありませんでした。
原作への忠実さと、実写としてのテンポの違い。そのズレが“ひどい”と感じる原因の一つになっているようです。
ここでは、原作との比較を軸にそのギャップを見ていきましょう。
① 原作再現率は高いが、カット・追加要素が多い
将軍キャバクラ回や床屋回の再現度はかなり高く、原作ファンを喜ばせました。
ただ、同時に原作にないギャグや新キャラ演出が多く、「情報過多で息つく暇がない」と感じる人も。
再現度が高い=テンポが良い、というわけではないんですよね。
② 銀魂らしいテンポ感と実写の構成バランスが崩れた
アニメ版の『銀魂』はセリフの間や沈黙の使い方が秀逸なんですが、実写ではその間が詰められてしまった印象。
観ていて「展開早すぎ!」と感じる部分も多く、笑いが次のシーンでかき消されるケースも。
このテンポの違いが「ひどい」と言われた大きな要因の一つです。
③ 妖刀→チップへの設定変更が世界観を損なったとの声
原作では妖刀の呪いによるトッシー化という和風ファンタジー要素がありましたが、映画ではそれがチップ設定に変更。
この改変はリアリティ重視の意図もありますが、銀魂独自の“江戸×SF×バカ”バランスが崩れたと感じた人も多かったようです。
小さな変更でも作品全体の印象を左右するって、本当に難しいところですよね。
映画『銀魂2 実写版』をより楽しむためのポイント
もしこれから観るなら、「ひどい」と言われた部分も含めて楽しむのが正解かも。
笑えるシーン、熱くなるバトル、ちょっとズレた改変。全部ひっくるめて“銀魂らしさ”なんです。
ここでは、そんな『銀魂2』を120%楽しむためのポイントを紹介します。
① 前作・原作アニメの流れを理解してから観る
前作『銀魂(実写)』とアニメ版を観ておくと、キャラ同士の関係性やノリがすぐに理解できます。
とくに真選組の内紛劇は感情の流れが速いので、予習しておくと没入感が違います。
② 「銀魂」らしいメタ構成とパロディを味わう視点
福田雄一監督らしく、今回も他作品パロディと自虐ネタがてんこ盛り。
「エヴァ」や「トトロ」などのパロディは一見カオスですが、銀魂ならではのメタ構造を理解して観ると2倍楽しいです。
銀魂2 実写版は本当に“ひどい”のか?感想・考察まとめ
「ひどい」という声がある一方で、「最高」「笑いすぎて涙出た」という声も多数。
つまり、評価が分かれるのは失敗作だからじゃなく、“観る人の好み次第”なんです。
この章では、最終的な評価の分かれ目を整理していきます。
① ファン層によって評価が真逆に分かれる理由
原作重視のファンは「改変が多い」と感じ、ライト層は「テンポ良くて楽しい」と感じる。
同じ作品でも見方次第で180度違うのが、この映画の面白いところ。
② 「詰め込みすぎ」も銀魂らしさと捉える見方
テンポの悪さや情報過多を「カオス感」として楽しむファンも多いです。
むしろその混沌こそが、銀魂という作品の本質かもしれません。
③ 映画としての完成度は賛否両論だが“愛”は本物
構成の粗さは否定できませんが、キャスト・演出・笑いの熱量からは福田雄一監督の銀魂愛がしっかり伝わります。
結局、完璧じゃなくても“銀魂らしい”という一点で、多くの人の心を掴んでいるんです。
【まとめ】銀魂2 実写版が“ひどい”と言われても愛され続ける理由
最後にもう一度まとめると、『銀魂2』が“ひどい”と評価される理由は確かにある。
でもそれ以上に、笑い・混沌・原作愛の三拍子が揃った唯一無二の実写映画でもあります。
批判も含めて語りたくなる、それが『銀魂2』という作品の魅力なんです。
① 笑い・混沌・原作愛のすべてが詰まった異色作
どの実写映画よりも“やりすぎ”だけど、それが銀魂。
福田監督のノリ、小栗旬の自然体、そして吉沢亮・菅田将暉の掛け合い。全部が濃い。
② 批判も含めて語りたくなる“銀魂らしさ”の結晶
「ひどい」と言われても語りたくなる。つまり、それだけ印象に残るってこと。
他の映画では真似できない、“記憶に残るカオス”がここにあります。
③ 福田監督×豪華キャストが再現した「カオスの完成形」
最終的にこの映画をどう感じるかは人それぞれ。
でもひとつだけ言えるのは、これほど“銀魂”を体現した実写映画は他にないってこと。
- ★ 映画『銀魂2 実写版』が「ひどい」と言われる主な理由は、構成の詰め込みすぎとテンポの悪さにある
- ★ シリアス展開の途中にギャグを挟む演出が、原作ファンから賛否を分ける結果となった
- ★ 妖刀からチップへの設定変更など、一部の原作改変が違和感を生んだ
- ★ 一方でギャグ量の増加、アクションの進化、キャストのハマり役ぶりは高く評価されている
- ★ 評価が割れるのは事実だが、実写ならではの挑戦と“銀魂らしさ”が色濃く表れた作品である
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